金曜日の午前中、もし雙連駅の朝市に訪れる機会があれば、幻のお店に出会えます。簡単なテントと鍋一つで経営されている肉団子のお店で食べた貢丸(ゴンワン)が絶品だったので紹介したいと思います。
雙連朝市
もはや観光地として超有名になっている雙連朝市。雙連駅の北部に展開されているおそよ500メートルくらいの朝市場は、地元民や周辺飲食店の経営者が食材を調達する台北市内でも著名な朝市です。野菜、果物、肉、魚、総菜から服までなんでもそろう市場です。日本人の間でも観光地として有名ですね。
通りの左右にお店が展開されていて見学しやすい構成になっています。
紫と緑のテントでお店が分かれていますが、最近はおおよそ紫色に統一されつつあります。そんな見るだけでも飽きない雙連朝市ですが、なんと金曜日にしか開かない肉団子屋があります。Googleマップにも載っていない名前すらない肉団子屋です。
場所は民権西路駅側の市場の終わりから一つ手前のブロックに位置しています(非常にわかりにくい)
看板もない、名もなきお店は、地元の方が途切れることなく肉団子を買い求めに来ていました。
名もなき肉団子屋
肉団子一つとっても、多くの種類があります。在庫をみながらその場で煮込み販売しており、まさに作り立て。代表的なメニューは以下のようになっています。
・貢丸(ゴンワン、肉団子)
・香菇貢丸(シャングーゴンワン、椎茸入り肉団子)
・芹菜貢丸(チンツァイゴンワン、セロリ入り肉団子)
・芹菜肉焿(チンツァイロウガン、セロリ入り肉つみれ)
・芋頭丸(ユゥートウガン、タロ芋入り肉団子)など。
商品はこのようにゴロゴロと並べられており、いずれもゆでたてで湯気が出ています。
お値段はどれをとっても300グラム(半斤)70元、600グラム(1斤)120元。だいたい一粒40~50グラムくらいでしょうか。でも旅行ついでに300グラムも買うわけにいかないですが、そこは安心、一個づつから買うことができます。
貢丸・芋頭丸
今回は、貢丸と芋頭丸を一個づつ買いました。二つ合わせて30元です。早速貢丸からパクリ。なんといっても貢丸は食感がすごい。ブリリっとした歯ごたえと肉汁がじゅんわりと広がり、今まで食べたことのない食感。
ひき肉を極限まで細かくしたようなテクスチャーですが、どうしてこんな歯ごたえになるのかよくわかりません。みっちりと肉が詰め込まれていて、うまみが凝縮されている様子がよくわかります。
次に芋頭丸。タロ芋は台湾では食材にもなりスイーツにもなる有能な食材です。
芋頭丸は、サイコロカットされたタロ芋が入っている肉団子です。このように表面からもタロ芋が見えます。
タロ芋が入ることで、ブリリっとした食感はややマイルドになるものの、タロ芋のねっとりした食感が斬新です。塩気もあるのですが、どちらかというとだしというかコク深い味わいです。
ちょっとした腹ごしらえでも、おなか一杯だけどどうしてももう一食思い出を作りたいときなどでも、いろいろなニーズに対応できるお店だと思います。ただし金曜日の午前中しか開いていない点だけは要注意!もしタイミングよく朝市に来ることがあったら立ち寄ることをお勧めします。
ちなみに食べ歩きもいいですが、隣の公園のベンチでゆっくり食べるのがおすすめ。朝市に喧騒を眺めながら楽しみましょう。
【住所】https://maps.app.goo.gl/Mf6GEqxXkNTyQ1j77
【営業時間】6:00~13:00?
【定休日】金曜日以外