台北の中山駅、民権西路駅、中山國小駅を囲むトライアングル地帯には、多くの美食店が軒を連ねています。ミシュランの星付きやビブグルマンを獲得したお店も数多く、とても観光だけでは食べきれないほどお店が点在しています。中でも魯肉飯のお店は数えきれないほどあり、激戦地と化しています。
そんな美食トライアングル地帯で訪れてほしいお店を今回紹介したいと思います。
中山國小駅から南へ5-7分
中山國小駅2番出口を出て南下すること約5分、森林北路入り口に差し掛かるエリアには、露店や出店風のお店もちらほらでてきて、古い雑居ビルが入り混じるカオスな様相へと町が変わっていきます。そんな路地の一角、緑生い茂り、蔦走りまくる建物の一角にひときわ目立つ黄色の看板がありました。
蘇記玉米排骨湯というお店で、トウモロコシと骨付き肉のスープが店名になっていますが、他にも魚料理や各種おかずが人気のお店で、夜通しで営業している飲み屋でもあります。
周辺にも多くの飲食店があり、まさに激戦区の一角で長年その場所を守り続けてきた名店でもあります。味には期待できるか?
周辺にも多くの飲食店があり、まさに激戦区の一角で長年その場所を守り続けてきた名店でもあります。味には期待できるか?
蘇記玉米排骨湯のメニューと頼んだもの
さて、店内に入り席を確保します。店内の雰囲気はこのような感じ。
カウンター内ではスタッフの方があわただしく調理をしている様子がうかがえます。
メニューを見ていきます。
魯肉飯、鶏肉飯、おかゆ、スープなど一通りそろっているのと、白斬鶏肉(パイザンジーロウ、蒸し鶏のぶつ切り)や古早味高梁酒香腸(グゥザーウェイコーリャンシュシャンチャン、高梁酒で漬けた台湾ソーセージ)など肉系の一品に力を入れている様子です。
他とは似て非なる魯肉飯
結局魯肉飯はどこで食べても同じような味で、「甘い~しょっぱい」と「脂身~そぼろ」のどこに着地させるかでお店の独自性を出しているようなものかなぁと思います。という意味では2軸でマッピングできる優秀な料理ともいえるのですが、代わり映えのしないものと言えばそういうものなのかもしれません。
しかし、このお店の魯肉飯は全く違う結論となりました。
まずは魯肉飯から実食です。こちらの魯肉飯は脂身よりもそぼろが多いタイプです。
全体的に乗りがよく、サイズもほどよく小ぶりです。
そぼろだけに食感を感じるのですが、すごいのはやっぱりその味。他のお店で食べる魯肉飯とは全く異なりました。全体的に胡椒の味付けが強いのかパンチが効いており、さらに味付けも砂糖・醤油ともに強めでガツンと来る味です。とにかく全体的に強く、ご飯がどんどん進む感じです。
この蒜泥白肉、食べられるお店は実は多いようでそこまで多くありません。見つけたらぜひ食べてほしい一品です。
肉の弾力がしっかりあり、脂身もしつこくなく、ニンニクソースが食欲をそそります。欲を言えばもう少しネギが欲しいところ。お店によっては針ショウガが付け合わせてあるところも多く、薬味が大事。
特徴はもやしが入っているところでしょうか。箸休めにもちょうどよく、バランスのいい一皿だったと思います。やっぱり味の決め手は甘じょっぱいニンニクソースですね。
数十年続く名店の魯肉飯は特徴的な味で、長年お店を支えてきたのも納得ができるものでした。今度は夜に訪れて一杯飲みながらおかずを食べたいと思います。
蘇記玉米排骨湯
【住所】https://maps.app.goo.gl/QAeoLQMANexn3ern7 【営業時間】11:00~翌7:00
【定休日】日曜日