
台湾のソウルフードどんぶりの2大巨頭は鶏肉飯と魯肉飯です。前者は鶏肉、後者は豚肉という肉の違いはあれど、日本でいうと梅おにぎりか、鮭おにぎりか、の違いですかね。よくわかんないけど。
とはいえ、どちらも古くから愛されてきたトラディショナルフードであることは間違いありません。今日紹介するお店は、そのどちらも一つのどんぶりにフュージョンした鶏魯飯(ジールーファン)を看板メニューにする建弘鶏肉飯を紹介します。
建弘鶏肉飯の場所
場所は中山國小駅、民権西路駅、雙連駅のちょうど真ん中くらいで、それぞれ5-7分くらいの徒歩圏内です。店内は非常に清潔で素晴らしいです。
メニューは比較的多いが
では早速メニューを見ていきます。

メニューは非常に豊富。特に麺類が豊富で米粉(ビーフン)、冬粉(春雨)、中華麺など選び放題です。それとは別に店名にもあるように鶏肉飯、加えて魯肉飯、おかず、スープ類が並んでいますね。中でも注目すべきは招牌飯(チャオパイファン)。招牌はお店の看板メニュー、すなわち一番のおすすめを示す言葉です。そしてこのお店の招牌は鶏肉飯×魯肉飯=鶏魯飯(ジールーファン)。あいがけの飯で、非常に人気なのです。
今回は招牌飯(65元)と肝連湯(ガンリェンタン:60元)を注文。このスープは豚の横隔膜を煮込んだものです。
招牌飯はいいとこどり
まずは招牌飯。鶏肉と魯肉が50/50で乗っていて、高菜と漬物も一切れ乗っています。
見た感じ、「盛りがいい」という印象です。やや高いだけあって盛りがよいとうれしい。

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招牌飯:65元 |
甘じょっぱい魯肉とあっさり塩味の鶏肉が混ざると、当然魯肉の主張が強くなるのですが、そこに鶏肉の歯ごたえが加わり、じゅわっとした肉汁が混ざると少しあっさり目に感じるのが不思議なところ。味付けが濃く、うまい。

名わき役の漬物をかじりながらごはんがどんどん進んでいきます。
そして塩味がしっかり効いた高菜。白飯と合わせたいくらいしっかり味でした。
鶏魯飯でキメてから、スープです。飯にスープを合わせる黄金コンビで今回は攻めています。肝連湯は肉感つよい豚の横隔膜のスープです。カルビスープですね。
針生姜がびっしり沈んでいる重厚感あるスープ。
そして少しかけらでういているのはセロリ。
そして少しかけらでういているのはセロリ。
スープの透明度は高く、やや味は薄い。でも生姜の風味がかなり効いています。
そして肝心のお肉はというと…、これはまさにカルビ。柔らかくて、程よい脂肪分があってうまみが強い。針生姜と合わせることでバクバク食べられます。おかずにもなるスープってうれしいですね。
具だくさんで、結構おなかにたまるけど不思議と箸が止まらないスープ。
どれを食べてもきっとおいしい、と思わせるような食後感でした。丁寧な仕事をしている証拠で、味にブレがない安定さを感じました。近隣に訪れた際のブランチなどにお勧め。