台湾で有名な観光地といえば…九份!
九份といえば、あの幻想的な赤提灯が灯るノスタルジックな風景。「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われ、多くの旅人を魅了してやまない台湾屈指の観光地です。しかし、九份の魅力は、その美しい景色だけではありません。実は、ここでしか味わえない、旅の記憶に深く刻まれるような絶品グルメが存在するのです。
迷宮のような路地の先に…
赤い提灯が連なるメインストリート、「基山街(ジーシャンジェ)」を歩いていると、まるで物語の中に迷い込んだような錯覚を覚えます。お土産物屋や飲食店が軒を連ねるこの通りの中ほど、まるで道そのものと一体化したかのように店を構えるのが「金枝紅糟肉圓」です。九份の路地裏にあるお店で、道をまたがるようにお店があります。九份では老街(ラオガイ)が見どころの一つで、ちょうちんの連なる階段に行くために通る商店街ですが、そこにお土産物屋さんや飲食店が所狭しと並んでいます。目指すお店は老街の中程にあります。
こちらのお店では、いくつかメニューがありますが、店名にもなっている肉圓が一押しです。
紅槽肉圓(紅麹を使ったバーワン)
肉圓(バーワン)はサツマイモのデンプンなどから作ったもちもちの皮に豚肉や筍などを包んだもの。挙げるもの、蒸すものなど加熱の仕方によって食感が変わる不思議な食べ物です。台北や台中の屋台などで食べることができますが、九份では紅麹で発酵させた肉を使っているのが特徴。九份では2-3の店でこのバーワンが提供されています。店の軒先にはバーワンがたくさんならんでいて観光客の目を引きます。
調理方法は、油で素揚げ。アツアツになって美味しい。
盛り付ける時に、食べやすいようにはさみで切込みを入れてくれます。最後に甘辛い餡とパクチーを添えて出来上がり。
日本では食べたことのない食感と味です。筍と肉の食感が楽しく、ボリュームありますがぺろりと平らげられる一品。うっすらとすけて見えているのが紅麹で発行させた肉です。八角の香りが豊かで、何度でも食べたくなります(人による)。にんにくが効いているので、「さっき屋台で違うの食べたから食べられないなぁ…」と思っても食欲増進で意外にも食べられてしまいます。
お値段は50台湾ドルくらいです。九份に行った際には是非ご賞味あれ!
金枝紅糟肉円
【住所】224新北市瑞芳區基山街28之2號
【営業時間】平日:10:00~19:00、土日:9:00~20:00
【定休日】なし