前回はこちら。
ルクソールエリアには、ルクソール市内だけではなく様々な古代遺産を見ることができます。すこし足を伸ばせば、あまりネットでは出回っていないものが見ることができます。
デンデラもその一つ。
ルクソールから車で2時間、およそ100km北に位置している古代神殿の複合体です。
デンデラの位置、行き方
デンデラにはルクソールから車で行きます。恐らく日本からツアーを組み込んで行くことは不可能なので、現地のホテルで手配する必要があります。オアシスホテルでは前日に申し込んで行くことができました。
ナイル川沿いに車を走らせ到着したデンデラには、広大な土地に保存状態の良い大きな神殿がそびえ立っていました。
デンデラの外観
まだ観光客は非常に少なく、のびのびと内部を散策することができます。しかも
入場料などはなく無料!無料なのも今のうちかもしれません。
古代エジプトにおいて、デンデラは礼拝を行う場所でした。一番大きな神殿がハトホル神殿と呼ばれ、保存状態がいいとされています。
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デンデラ神殿複合体 |
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エントランスの石門も形が残されている |
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ハトホル神殿。外観は大きな破壊や風化の形跡はない |
さて、では内部を見てみましょう。
デンデラの内部
内部の保存状態も非常によく、特に注目すべきは天井画です。一体どうやって掘り進めていったのか興味があるところですが、壁、天井、柱に至る全てに壁画が施されており、まさに圧巻の光景。
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大柱の壁画 |
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天井画。色彩も豊かに残っている |
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ハトホル列柱室の柱 |
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壁画の一部はノミで破壊された形跡もある |
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ホルス神の壁画。これまでの壁画と異なり描写が細かい |
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天井画 |
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壁画 |
デンデラの外壁
デンデラ神殿の魅力は、内部の天井画であったり列柱だったりしますが、
最も重要なのは、神殿の外壁に施されたクレオパトラと息子カエサリオンのレリーフです。2018年のNHKスペシャルでもこの壁画が放映されましたが、古代エジプトの遺跡の中でも重要なものと位置づけられています。
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左がクレオパトラ、右がカエサリオン |
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外壁には様々なレリーフが刻み込まれている |
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壁一面にレリーフあります |
これだけの遺産が今も大部分形を残して存在しているのには圧巻です。何より、観光客も少ない中でじっくり見れるのも大きな魅力だと思いました。
エジプトでも都心を離れて静かな環境で古代エジプトの空気を感じるために訪れてみてはいかがでしょう。
次回はルクソールからアスワンへ寝台特急で移動したまとめです。